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Googleのダークウェブレポートを試してみた

皆さんはダークウェブという言葉をご存知ですか?調べたら様々な情報が出てきますが、Googleによると「ダークウェブとは、他のユーザーや法執行機関から自分の身元と位置情報を隠すことができるインターネット領域のことを言います。このような特徴から、ダークウェブは盗まれた個人情報の売買に使用されることがあります。」と書かれています。詳細はGoogleの説明ページを参考にしてください。

ダークウェブレポートを利用することで、個人情報の漏洩状況を確認できます。

※Gmail以外のメールアドレスで流出しているかどうか知りたいという質問を受けましたので、他のメールアドレスでのチェック方法を追記しました。(2025年5月)

2024年7月から無料で使えるように

今までは有料機能(Google One)として提供されていました。現在はGoogleアカウント(Gmail)を持っていれば無料で利用することができます。

早速やってみましょう。

ダークウェブレポートの使い方

まずは、Googleにログインしてからダークウェブレポートのページにアクセスします。

ダークウェブレポート:https://myactivity.google.com/u/1/dark-web-report/

ダークウェブレポート

モニタリング開始ボタンを押して、設定を進めると簡単に調べられます。

結果は…

ダークウェブレポート

メールとパスワードがそれぞれ2件流出…

\(^o^)/オワタ

と昔の自分なら立ち直れないところですが「中国でナショナルの炊飯器50万円分買われましたか?」とクレジットカードの会社から電話がかかって来た時に比べるとかすり傷ですね。

2件の結果というところをクリックするとどこから流出したのか詳細が表示されます。今回の場合、1件はこのメールアドレスで登録していたサービスが2016年にハッキング被害を受けてユーザー名とメールアドレスとパスワードが流出したようです。この詳細ページではどのパスワードが流出したのかも教えてくれます。

もう1件は、2016年の流出データがダークウェブで取引されているコンビネーションリストというIDとパスワードがコンビネーションになったリストデータに登録されてしまったようです。

Gmailに限らず、アカウントの使用期間が長くなるとそれだけリスクが高くなるのは仕方のないことですね。

流出してしまったら

一度流出してしまうと、どこにどうやって流出したのかわかったところで情報を消すことはできません。流出したアカウントを削除して新しく取得するのが確実なのでしょうが、すでに様々なサービスに登録していたりメールでやり取りしているとそういうわけにもいきません。

まずはパスワードの変更です。可能であれば2段階認証を検討しましょう。Googleでも一部のサービスでは2段階認証の義務化がされます。セキュリティの堅牢さと手軽さを持ち合わせているのが携帯電話に届くSMS認証です。最近ではSMS認証も不正なアプリから傍受されて突破される事件も発生していますが電話番号は1つしか存在しないためパスワードのみより断然セキュリティが保たれます。

最近のスマホを使っていたら顔や指紋を使った生体認証も手軽でいいかも知れませんね。

Gmail以外のメールアドレスの確認方法

Gmail以外のメールアドレスも調べたいというお声をいただきました。そこでHave I Been Pwned(HIBP)という無料のセキュリティサービスを利用したいと思います。Pwnedは海外の対人系ネットゲームをやったことがある人は耳にしたことがあるかも知れませんね「I pwned(ボコッてやったぜ)」というチャットが流れたりします。Ownedの打ち間違いのネットスラングのようです。

Have I Been Pwned(HIBP)の使い方

Have I Been PwnedのトップページのEmail addressに調べたいメールアドレスを入力しましょう。入力が終わったらCheckを押せば結果がでます。せっかくなので、メインで使ってるメールアドレスで確認したいと思います。

Have I Been Pwned(HIBP):https://haveibeenpwned.com/

Have I Been Pwned

結果は…

Have I Been Pwned

10件流出…\(^o^)/

スクリーンショットの上赤枠は何件流出しているのか、下赤枠は流出時期と内容(どんな情報か)View Detailsボタンを押せば詳しい情報ページに飛びます。このサービスは英語のみですので、ブラウザの日本語翻訳機能を使えば十分に内容を理解できるはずです。

Have I Been Pwned

一番最初の流出は2013年のAdobeの情報流出ですね…この時は顧客情報以外にもアプリのソースコードまで流出したというので話題になりました。AdobeのアプリはWindows95のPageMillというWeb制作ツールから使っているので信者歴の長い自分からすれば個人情報流出くらいでは信者をやめたりはしないですね。

Have I Been Pwned

さらに見ていくとTwitter(現X)でも流出が確認できました。パスワードは流出していないものの、メールアドレスが流出しているため以前に流出しているリストと照らし合わせされると乗っ取りされる可能性もあります。GoogleやMicrosoftの調査では約50%の人が複数のサービスでパスワードを使いまわしているという事が調査の結果判明しました。

パスワード流出も確認

Have I Been Pwnedではメールアドレス以外にもパスワードの流出も検索できます。

Have I Been Pwned

上段メニューのPasswordsからパスワードの流出確認ページへ。メールアドレスと同じ様に調べたいパスワードを入力してCheckを押せば結果が表示されます。試しに流出したAdobeのパスワードを入れてみると…Oh no-Pwned!(流出してる)の文字が出ました。

実際に試してみた方は、どのような結果になりましたか?残念ながら流出してしまった方は、パスワードの変更や2段階認証の設定をして対策をしましょう。個人的にはIDやパスワードよりも迷惑メールの激増のほうがキツかったです。

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